重要なご報告をいたします。
京都市会議員小山田春樹は、11月21日「民主・市民フォーラム京都市会議員団」を退会して、無所属となりました。また、私が所属している立憲民主党については、離党する手続きを進めています。
11月市会は無所属で活動し、来年2月の市長選挙後に所属会派、所属政党をどうするか決定いたします。
<会派離脱の理由>
来年2月2日投票の京都市長選挙で、民主・市民フォーラム京都市会議員団(以下、議員団と略します)が門川大作現市長の4選出馬を支持して選挙を支援する事を、19日の緊急議員団会議で決めましたが、私は反対しました。私は、門川市長ではなく、村山祥栄市会議員(前京都党代表)を支持し支援して選挙を闘う方針であり、議員団の決定には従えないからです。また、「議員団の決定に従えないならば、会派を離脱して欲しい」との意見が他の議員から出されたため、「会派離脱もやむを得ない」と応えました。
<会派離脱に至った経過について>
議員団では、門川市政の3期目4年間について、政策の実現度(公約の達成度)などを中心に検証作業を行うとともに、来年度予算に対する要望書をまとめる作業を行いました。私を含め議員団の門川市政への評価は、おおむね70点であり、福祉、教育、防災、文化などの諸政策は高く評価する一方で、市の財政悪化が深刻化しているので、財政再建をしっかりやって欲しいとの意見が大勢を占めていました。
市長選挙で誰を支持・支援するかについては、議員団内で討議されたことはなく、議員団を構成する議員の所属政党である、国民民主党、立憲民主党それぞれの党内で検討されてきました。私の所属する立憲民主党では、16日に京都府連幹部と党所属市会議員の会談があり、その席で私は「党としては特定候補者の推薦を決めず、自主投票にしてほしい」と要請しましたが、要請は通りませんでした。そして、議員団で支持候補者を決めて、それを基に24日の党府連常任幹事会で決定するというスケジュールが決まりました。
19日朝9時から、議員団が市長に予算要望書を提出し、9時30分から緊急議員団会議が開かれました。この日は、10時から私が所属している文化環境委員会の審議があるため、極めてタイトなスケジュールの中での開催でした。
会議では、冒頭、山岸議員団長から、きょうの議題は、市長選挙への対応を決めることだと説明があり、「議員団として門川市長を支持・支援することで異議はありませんか?」との発言があったため、私は反対の意見表明と、村山祥栄さんを支持・支援すること。
及び、その理由を簡潔に述べました。これに対して、立憲民主党所属議員の一人から「議員団の決定に従えないということは会派を離脱するということか?」と強い調子で質問があり、私は「誠に残念ですが、離脱はやむを得ないです」と応え、山岸団長は、「小山田さんを追い出すとは言っていない」との発言があり、私と山岸議員団長とで話し合いを持つことになり、会議は休憩となりました。私は、10時からの文化環境委員会に出席して質疑を行いました。
翌日(20日)昼、私と山岸議員団長、議員団事務局員の3人で話し合い、私の決意は堅いことが確認され、21日午後1時から開催した議員団会議で山岸議員団長が報告し、それを受けて私が、議員団のみなさんへ、当選後これまでお世話になったことへの御礼、「今回の離脱は決して議員団への不満が原因でないにも関わらず、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」とのお詫びを申し上げました。引き続き、市会事務局へ会派退会の届けを行い、私は無所属となりました。また、会派離脱についての記者会見は行わず、記者の取材は個別に私が受けることにしました。
<私が村山祥栄さんを支持する理由>
私は、門川市長の3期12年の市政を高く評価しています。だからこそ、これまで与党会派の一員として活動してきたわけです。また、門川市長のお人柄にはとても親しみやすさを感じており、今年4月の市議選の際に温かいご声援をいただき、当選後のご挨拶でも喜んでいただいたことに深く感謝しております。この際「恩を仇で返すのか」とのそしりを受けることは甘んじて受け止めようと思います。
しかし、政治というものは個人的な感情、人情で全てを決めてよいものではありません。市長選で誰を支持するか、私は慎重に検討してきました。議員団の一員としての門川市政検証作業、9月市会の決算審議などを総合的に判断し、私自身の政治理念、基本政策に最も近い候補者を選びました。それが、村山祥栄さんだということです。私は、門川市長が大好きですし12年の門川市政を高く評価していますが、4選は支持できないし村山祥栄さんが最も良いから支持して応援するのです。
わかりやすく野球に例えれば、先発の門川投手は6回まで好投して試合はリードしているが1点差になっているので、残りのイニングは優れたリリーフピッチャーの村山祥栄さんに登板してもらい試合に勝とうという判断です。門川投手が完投勝利を収めたいお気持ちはよく理解できますが、逆転されて試合が負けてしまう(京都市の財政が破綻する)ことは避けなければならないのです!
では、具体的に村山祥栄さん支持のポイントをまとめます。
①多選は政治の緊張感を無くし弊害が大きい。
門川さんが当選すると4期16年市長を務めることになります。これは長すぎます。人事をはじめ、様々なマンネリ化を招き、新鮮な発想の政策は生まれないと思います。
ここは、41歳と若くてはつらつとした新しいリーダー、村山祥栄さんが登板して欲しいです。また、12年前に市長選にチャレンジして敗れたものの、志ある有能な若者を集め育てて、地域政党京都党を率いて市会議員としてしっかりチェック機能を果たしてきた実績は素晴らしいと思います。
②深刻な市の財政悪化、行財政改革は待ったなし!
30年度決算状況を見ると、実質収支は+4億円であるものの、将来の借金返済に充てるべき公債償還基金67億円の取り崩しにより収支均衡を保ったに過ぎず、市の財政状況は非常に厳しい状況が続いています。
従来どおりのやり方では、もはや市の財政赤字の解消は不可能で財政破綻を招くことは必至です。財政担当の幹部は、「京都市がつぶれることはない」「起債ゼロを目指すなんて荒唐無稽だ」などと暢気なことを言っていますが、民間企業ならとっくに赤信号が付いて倒産への道を進んでいくでしょう。
こうした状況にも関わらず、市は市立芸大の崇仁地区移転に300億円もの支出を予定(寄付で賄うとしているがほとんど集まっていない)するなど、公共事業や支出の見直しをはじめ、財政再建に正面から取り組んでいません。人件費の抑制、削減、給与制度の見直し、広報事業の民営化、支出の費用対効果総点検など、徹底した行財政改革を断行するには、しがらみのない市民派のニューリーダー村山祥栄さんが最適です!
③不毛な共産党対非共産党の二者択一を終わらせよう
京都は共産党が強いので、「共産党市政を防ごう」の脅し文句で、国政では対立する自民党、公明党と、民主党系政党、社民党などが相乗りで候補者を推薦するケースが長年続いてきました。国政では政治理念や政策が大きく異なる自民、公明、立憲、国民などの政党が地方政治で歩調を無理に合わせて共産党に対抗するのは、馴れ合い政治をはびこらせ、有権者の選択の自由を奪う行為です。今回、村山祥栄さんが立ち上がったことで、馴れ合い政治に終止符を打つことができます。